7年ぶりに森の学校に行ったら新しい校舎(?)ができていてびっくり。以前から志賀さんの言葉の端々から吉野川の第十堰を守る運動における姫野さんという方の特別さを感じていたので、少々無理をしてもの今回の参加となったが、ゲストの伊勢さんの臨場感溢れるお話からもそれはバーン!と伝わってきた。「自分たちのことだから自分たちで決めましょう」というシンプルな訴え。それこそが民主主義なのだ、しかし、それが自分のことだとも感じていないし、自分が決めることができるとも思っていないわたしたち「市民」のボンクラさにも愛想をつかさず、「市民を信じましょう」という態度で焦らずその成長を待つ姫野さん(何者〜!)。
今のウクライナとだぶってしかたなかったなあ。世界中の市民が自分の頭で考え行動したら戦争は止まるのか・・・。それを信じられるだけの働きかけってどれだけの困難を伴うか(あとのワークショップで民主主義は大変、疲れる、と言う声があったけれどまさしく!)。
人は人を動かす。ではもし、姫野さんという人がいなかったらこの運動はどうなっていたかと思うと紙一重の危うさは感じる。しかしこの運動を記録した動画を見ると、歴史はこうやって作られていくのだということをひしひしと感じる。その危うい紙一重こそが歴史を変える一歩なのだと。
それは姫野さんひとりでできることではなく、そこに集まり心を合わせ動いた無数無名の人々の結集の結果であり、なぜその無数無名の人が動いたかというと、それは姫野さんに言われたからだけではなく、実はひとりひとりの中にあったという気がする。それこそが民主主義であると思った次第。