top of page
  • 執筆者の写真hanamura

地球教育から想うこと

更新日:2021年1月6日

みなさんこんにちは。

今年の夏は本当に暑かったですね。年々暑さが増しているように思います・・・。

今日は、そんな暑さが増している地球のことについてのお話を少し書こうと思います。


ひろしま自然学校では、 “地球教育”のプログラム「EARTHKEEPERS™」を行っています。

“地球教育”とは、アメリカに本部がある“地球教育研究所”が開発した教育プログラムです。

2006年に広島で日本初の導入を試み、パイロット事業として行ってきましたが、

2020年から北広島町内に拠点を構え、アメリカから活動許可を得て、本格的に活動が始まりました。

対象は、小学5年生~中学生をターゲットに活動を行っていく予定です。


「アースキーパー(地球を守る人)」になるために必要な4本の鍵を手に入れる物語に沿ってプログラムが展開します。トレーニングを無事終了すると、アメリカの地球教育研究所から「アースキーパーレベルⅠ」に認定されます。

地球のしくみを知り、地球への愛情を育み、自分で環境に配慮した行動を実践し、体験して終わるのではなくシェアリングまで行う系統立ったプログラムとなっています。家での実践期間等があるため、すべてが終了するまで3ヶ月間の月日をかけてじっくり行います。


ひろしま自然学校では、アースキーパーのプログラムを行うためのトレーナートレーニングを定期的に行っています。アクティビティの指導練習や小道具づくりはもちろん、アクティビティを行うためには生態学的概念の理解を深めたり、自分たちの生活を見直したり、身の回りで起こっている環境問題について学んだり・・・みんなで高め合いながら、学び合いながらトレーニングを行っています。


そんなトレーナートレーニングでの一コマです。

8月にトレーナーのトレーニングを行いました。トレーナーは、県外の方もおられますが、新型コロナウイルスのこともあり、今回は広島県内のメンバーだけで行いました。

そして、生態学的概念について知る4つのアクティビティの指導練習を行いました。

そんな中、地球教育研究所の本部(代表)から届いたニュースレポートについて情報共有の時間がありました。

今回のレポートのキャッチフレーズは、「絶望を通り越している」・・・。

地球環境は、もう後戻りできないところまできているようです。

4月のトレーニングでも、前回のニュースレポートを紹介し、「環境に配慮した暮らしを実践する」だけでは地球環境をもとに戻すことは難しくなっており「適応」がキーワードになってくるという話がありました。

その具体例が今回のニュースレポートに出ていたようです。

 「新たな暮らしのための古い習慣」

 *修理のやり方を学び・練習する

 *有機野菜を栽培・収穫・販売する

 *酸素に富んだ空間を作る・育てる

 *雑草を集めて下処理して食べる

 *若者が他者をサポートするための拠点をつくる

 *個人のエネルギー需要をモニタリングし削減する


新型コロナウイルスの世界的な感染拡大があり、今までの暮らし方について疑問を持ったり、意識が変わったりしている方が多くなっているのではないかと思います。そんなコロナ禍の中、「適応」ということについて最近感じていることもあります。


コロナは関係ないのかもしれませんが、森の学校のある豊平地域の方と話していても、「環境に配慮した暮らし」についての話題がちらほら出ます。例えば・・・


Aさん「水を汚さないようにしたいから無添加シャンプーにしたんだけど合わなくて…

    いいのあるかね?」

Bさん「私はシャンプーとか使ってなくて、湯銭ですよー」


とか


Cさん「コロナがあってから、ちょっとみんなの意識が変わると思うんよね。

    今回のことをきっかけに使い捨ての物がちょっとでも減ったらいいと思うんよ。」


とか


Dさん「最近、ほんと暑いね-。これじゃあ暑くて生きていけれんくなるよね。

    なんか涼しいところないかね?」

Eさん「ほんとですね。これからは地下街ですかね。」

Dさん「ほんとよね。孫たちが、楽しく生きていくために、私たちはどうしたら

    いいんじゃろうかね」

最近、こんなお話を聞くことが多くなりました。

田舎ならではの暮らし方をする中でも、その行動が自然環境とくっついて話がされているところがすごいなーと思いつつ、みんながそう感じる程の環境になっているのか・・・と少し暗い気持ちになったりもしました。

「絶望を通り越している」ということばの真意を確かめつつ、自分自身も未来の子どもたちも、地球に対して夢を持ち続けられる未来を描いていけるよう、アースキーパープログラムで子どもたちと未来を考えたり、地域の人たちの知恵を発信したり「今、ここ!」を大切にしてできることを精一杯やっていこうと思いました。



最新記事

すべて表示
bottom of page